2011年9月5日月曜日

野村再生工場 ~叱り方、褒め方、教え方~ (野村克也 著)

ある方の、メルマガで紹介いただいた本です。

2008年出版ですので、ちょっと前になりますが・・・

言わずと知れた、「ぼやき」の野村さんの本です。

メディアの前では、ほとんど選手を褒めない野村さんですが、ご本人の生い立ちや、経験からくる人材育成論、リーダー論、組織論が展開されています。

データ野球や、ピークを越えた選手の再生(活躍)が有名ですが、プロの世界で如何に成功するかを、真剣に考え抜き、実践してきたことの蓄積ですから重みがありますね。

本人曰く、天才ではないから、データと理論の蓄積によって、人を育て、組織を勝利に結びつけることが必要とのことです。

選手を再生させる根底にあるのは、「その選手に対する愛、そして情熱です」との言葉。すなわち「愛情」です。

印象に残ったフレーズを書き留めておきます。

・「失敗」と書いて、「せいちょう」と読む。
・人間的成長なくして、技術的成長なし。
・持てる力を全て出し切る。全てを懸けて全力で尽くしてこそ「楽しい」。
・壁にぶつかったり、もがき苦しむことは「楽しい」。
・「いかに生きるか」を考えると、野球への取り組み方が変化する。
・指導者は言葉を獲得しなければならない。

一気に読み切った一冊でした。

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