保険業界において、お客様対応に顧客情報が大切であるって言われて久しいですが、現実のお客様接点では、なかなか収集・活用ができていないのが実情ではないでしょうか?
今回の震災において、契約者が亡くなったり、行方不明になったり、また家族全員が行方不明になっているのが現実に起こっています。
保険会社、保険業界の使命は、万が一の場合に、お客様に速やかに保険金をお届けすることですよね。
保険契約の情報って、あくまで通常、契約者本人と保険金受取人の情報ですよね。
けど、これだけは不十分であることは、今回の大震災で皆さん理解していると思います。
顧客情報というと、なんかぎょうぎょうしいですが、シンプルにいうとお客様に連絡をとるための手段、情報だと思います。
保険金を確実にお届けするためには、契約者本人と何らかの関係がある人、すなわち配偶者、子供、親戚等の情報があればあるほど、保険金をお届けすることかが可能ですよね。
ということは顧客(世帯・親族)情報を持っておくことは大切ですよね。
これらの人の、名前、続柄、自宅住所、勤務先、電話番号(自宅、勤務先、携帯)、メルアド(PC、携帯)等々が考えられます。
核家族化が進んだ現在では、独立して別居した子供、実家の親、親族の情報まで持っておくことも重要ですよね。
けど、こういった情報は「自分の頭の中にちゃんと入っているよ」って思っている人、いませんか?
もし、あなたの身に何かがあったらどうします?
誰か代わりの人に、お客様対応をお願いしなければならいですよね。
そのために、情報を整理し、共有する必要があると思います。
僕も今まで、中途半端なマーケティング論をかざして、顧客・世帯情報収集の必要性を語ってきました。
けど、今振り返れば、顧客情報を使って、未取引の保険提案をすることが目的でした。
これ自体を否定するわけではありません。
お客様の万が一のために、いろんなリスクに対応する保険を提案することは大切なことです。
けど、もっと大切なことに対する想いが足りなかったような気がします。
保険金を速やかに、確実にお届けするためには、連絡を取ることが大前提です。
だから、今こそ顧客(世帯・親族)情報を幅広く管理することは、保険業界に関わっている者として当たり前のことですよね。
そうした使命感、信念があれば、顧客情報を集めることを後ろめたさなんてないですよね。
そんなことを感じた今日この頃でした。
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