先日、とある会合で初めてお会いした、鮨屋の大将から頂いた言葉です。
「いい包丁を研ぎたければ、砥石を研ぎなさい」
「いい刺身を切りたければ、まな板を削りなさい」
「自分は、料理の味付け、盛り付けまでは器用にできない。その代わり、包丁、砥石、まな板、器には妥協しない」
その大将が、鮨屋を開業したのは、昭和47年だそうです。
時は高度経済成長期ですが、一方で公害問題で、魚を商売にしている人にとっては逆風だったそうです。
大将曰く、「開業した当時に比べたら、今の不況なんて大したことない」とのことです。
続けてきた人の言葉は重いです。
こんな話を聞いたら、この鮨屋に行きたくなりました。
大将本人は、宣伝、営業のつもりで、私にこんなことを話したのではないのでしょうが、ある意味、スゴイPRですよね。
この鮨屋のキャッチコピー?が出来上がったような気になります。
「うちの大将は、砥石とまな板を、毎日真っ平らに削りますちゃ。美味い刺身を切るには、これしかないがいちゃ。」(一応富山弁仕上げです)
業界では、当たり前のことかもしれませんが、一般消費者は知らないこと、伝わっていないことって、ありそうです。
こういうことを、ストレートに表現するのもいいことかもしれません。
このキャッチコピーに、頑固オヤジが、むつかしい顔で砥石とまな板を削っているイラストを添えたパッケージなんて面白そうじゃないですか?
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