2011年5月22日日曜日

ある女子職員のココロ(東日本大震災の応援派遣から)

私が勤める会社で働く女子職員が、震災対応業務の応援にて、福島へ2週間出張していました。

応援に出発する直前、偶然彼女に会った時に、来週から福島に出張するとの話を聞きました。

その時の彼女は、不安で心細そうな気持ちが顔にあふれていました。

自分が行って役に立つのだろうか?という気持ちと同時に、福島って場所も不安な気持ちを大きくしていたのだと思います。

ひょっとして、ご両親も心配していたのではないでしょうか?

それから、出張が1週間経ったときに、元気でやってるかなと思い、電話をしてみました。

電話の向こうの声は、元気がなく、心細そうなで、何となく泣きそうな声に聞こえました。

ちょうど休日で、一人でホテルに居て、余震が来るたびに不安な気持ちになっていたんだろうと思います。

それから、出張最終日の夜、お疲れさまの意味もあって電話しました。

彼女の声が元気そうだったので安心しました。

応援業務が無事終わった安堵感と、家に帰ることができるという喜びもあったのでしょう。

しかしながら、一方で彼女は福島を離れるのが名残惜しいという感情にもなっていたようです。

本来は被災地の業務を応援する立場なのでしょうが、彼女自身が現地の人たちに支えられて、無事仕事をやり終えたのでしょう。

そうしたことにより、初めは不安で孤独だった彼女の気持ちが、人とのつながりを持ち、その地を離れることを寂しく感じさせたのでしょうね。

ひょっとして、現地の職員はまだまだ大変な日が続くのに、自分だけ帰っていいのだろうかという気持ちもあったのかも知れませんね。

応援出張を終え、彼女がこのような気持ちになったことを素晴らしいことと思えました。

人のココロって、人によって日々動いていくのですね。

まずは彼女に「ご苦労さま」の言葉を送ります。

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